IoTのアソディーノグループ 便利をもっと身近に・・・。可視化から価値化の時代へ。

ゴミの回収を効率化するInternet of Things

 

今回、取材を行ったのは従業員数100人規模のゴミ収集業者である。
主に自治体から委託を受け、カン、ビン、古紙などの資源ゴミの回収を行っている。

資源ゴミの回収で、よくあるクレームがゴミの回収忘れと積み残しだ。
資源ゴミは通常、定められた日の定められた時間帯に出されるが、回収車が来なかったり、
来たにしても満杯で回収できないといったケースがまれに生じる。
その場合、住民が役所に電話をかけ、回収を促すクレームを入れる。
多い時には日に何回もクレームの電話がかかってくる。

クレームを受けた役所は収集業者へ電話をしてクレームをそのまま伝える。
その後、担当者がクレームのエリア周辺を走っていると思われる回収車を推定して運転手へ電話をする。
その運転手が該当すれば当たりだが、そうではないケースも多く、
時には何人もの運転手へ電話をかけなくてはいけなくなる場合も少なくない。
あまりの効率の悪さに業を煮やした収集業者の社長は解決策を求め、
アソディーノグループが開発した小型IoTデバイス「DOKONA」に辿りついた。

「DOKONA」はGPS機能を搭載し、車両の位置をリアルタイムで確認し、
急発進・急ブレーキ、スピードオーバーなどの情報を収集することが出来る。
「DOKONA」を採用した効果は大きかった。
「DOKONA」を搭載した車両の位置がパソコンの画面で確認出来るので、
積み残しなどのクレームがきたら直ちに該当する回収車を発見し、現場へ送る事が可能になった。
また、車両の移動軌跡を確認出来るため、回収忘れのリスクがほぼゼロとなった。

また、車両の稼働情報が収集されてビッグデータ化されるため、
各車両の効率性が確認出来るようになった他、会社全体の効率性も確認出来るようになった。
例えば、現在80台の車両が稼働しているが、全体効率的にその車両数が本当に最適なのかを確認出来るようになったのだ。

この会社では今後、全ての運転手に情報を共有させ、
自分の車両に余裕がある場合に融通し合う事が出来るように「DOKONA」の運用拡大を目指すという。
ゴミの回収という日々の営みを、IoTが静かに効率化しつつあるのだ。

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