IoTのアソディーノグループ 便利をもっと身近に・・・。可視化から価値化の時代へ。

車両ナンバー認識システムにより業務を効率化するInternet of Things

今回取材した会社は地元で有数の規模を誇る廃材処理施設の運営業者である。
三万平方メートルを超える敷地の中にビン、缶、PETボトル、ガラス、鉄、古紙、発砲スチロールなどの
廃材の種類別に処理施設が置かれ、どの施設も毎日忙しく稼働している。
一般家庭から回収される各種の資源ゴミの他、企業から排出される産業ゴミや建設ゴミなども回収処理している。

廃材処理作業は、回収業者が集めた廃材の重さを測る事から始まる。
廃材は車ごとトラックスケール(車用の体重計の様なもの)に載せられ、廃材と車の重さが計られる。
今までは計測時に車のナンバーなどの車両情報が記録用紙に手書きで記録され、
廃棄が済むと再びトラックスケールで計量され、処理料金が精算される。

処理料金の精算は、廃材の種類ごとに単価が違うため、それぞれに行われる。
例えば、古紙100kg、PETボトル50kgといった感じだ。
オペレーターと呼ばれる作業員は車両情報を正しく記録するとともに廃材の種類と重さを正確に記さなければならない。
一日にやって来る車両の数が多く、さらに処理件数も膨大なため、時には計算間違いなどの人為的なミスも発生する。

そんな時、アソディーノグループが開発したIoTベースの車両ナンバー認識システムを使い、受付業務を自動化する事にした。
トラックスケールに車が乗るとネットワークカメラがナンバープレートを自動認識する。
トラックスケールの数値も自動的に取得する。
処理が終わるとトラックスケールに車両が再び乗り、データが取得され、料金が精算される。
持ち込まれた廃材の量などの情報は、インターネットを経由して担当者のスマホなどからリアルタイムで確認出来る。
LAN経由で情報が社内で共有されるようになったのは言うまでもない。

以前は手作業で行っていた受付業務が完全自動化され、この会社の業務効率は飛躍的に向上した。
作業員もオペレーションから完全に解放され、今ではサービス部門へ異動して顧客サービスに努めているという。

このように、IoTは企業の一部を効率化するのみならず、会社業務全体を効率化するのである。

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